この記事を読んでいる方は個別指導塾と集団指導の塾どちらが向いているのだろうかと悩んでいることと思います。今回はこの違いについて大手集団塾にも大手個別指導塾にも勤務していた代表酒井が詳しく違いについて解説していきたいと思います!
集団塾のメリットは?
集団塾のメリットと言えばやはり「切磋琢磨できる環境である」ということでしょう。子供は自分で気づき、行動を起こすことで初めて伸びます。大人に指示されたりすることより、あくまで「自発的に感じて行動したこと」により成長します。これは学習だけではなく日頃の生活にも当てはまりますよね。ライバルが近くに常にいる環境であれば授業を聞いている間も演習をしている間も常に周りの目線を意識できますし、小テストや単元テスト、各模試で順位表が張り出されるとなると「負けたくない!」という気持ちで頑張れるようになります。
また料金的な安さもメリットでしょう。ほとんどが5科目対応で、月々安ければ1万円後半から、高くても3万5千円くらいの価格帯で通えることがほとんどです。受験は精神的な負担はもちろん、金銭的な負担も大きいため、できるだけ価格は抑えたいですよね。
また講師の質も個別指導より高い傾向があります。大人数の前で授業をするということは事前に計画をたて、何を話すのか、今日何を一番覚えてもらいたいのか?時間配分は?など細かいところまで練ってから授業を行います。演習中に生徒の間を巡視して「この子はこれができていないな」など一人一人の状況把握なども行うため、プレゼン能力や説明のわかりやすさ、一人ひとりへの目配りがよくできる教師が多いです。
集団塾のデメリットは?
集団塾のデメリットと言えば「一人ひとりの苦手に合わせた指導はできない」ということでしょう。カリキュラムが決まっているため、苦手だからと言って立ち止まることはできません。
なので、テストで平均点以上の子でないと授業についていけないということになります。
お子さんの成績が平均点よりはるかに下であるにもかかわらず、安さにひかれ、集団塾を希望する親御さんもいらっしゃいますがやめたほうがいいです。費用対効果を考えて塾選びをしてくださいね。
個別指導塾のメリットデメリット
個別指導塾のメリットは?
個別指導塾のメリットと言えばまさに「オーダーメイドの指導がしてもらえる」ということでしょう。成績のことで言えば上位校合格のために学校より早いペースで学年の内容を終わらせてどんどん進むことができること、また、苦手を特訓するために時間を費やすことができるなど、臨機応変な対応が可能になります。
また、英検やTOEICの対策のような資格試験の対策、入試の面接の練習などにも取り組むことが可能です。
また、希望する先生をある程度選べることが多いです。女の子であれば「女性の先生がいい」とか、「指導経験の多い先生がいい」などの希望を塾長に伝えればある程度融通はきくでしょう。
個別指導塾のデメリットは?
個別指導塾のデメリットは、「切磋琢磨できる環境がない」ということでしょう。意欲のある生徒であればライバルがいればもっと競争心を掻き立てられながら勉強できるかもしれません。
また、個々のペースに合わせすぎてしまうということもメリットでもありデメリットかもしれません。周りの生徒は同じ勉強をしているわけではないので、その問題を解いているのは自分だけになります。そうするとその問題を解く速さが果たしてこのくらいで良いのかがわからないことになります。「周りはもう終わったのにまだ自分はひらめかない、どうしようどうしよう!」という焦りは全く生まれません。しかし入試ではその環境に身を置くことになるため、あまりにマイペースな場合は要注意です。
また、費用が高額になる傾向があります。生徒1:先生1や生徒2:先生1といった形式の個別指導は受けるコマ数によって大きく料金が変わります。1科目ごとにかかることが多いため、価格帯はやすくても月々2万円から、高ければ月々10万円ほどになることが多いでしょう。
また、集団指導と違い、個別指導では先生の量を確保しなければなりません。人材不足が叫ばれ続けている昨今、採用は非常に厳しい状態です。大学生の講師がメインとなるため、昨日アルバイトの面接にきて今日から授業・・・というようなことも個別指導あるあるです。
集団授業に向いている子
なにより切磋琢磨できる環境を利用できる子が向いている子になります。つまり「負けず嫌いな子」です。模試で〇〇さんより上の順位をとりたいなど、ひそかな野望を持つことができるお子さんに向いています。
また成績でクラス分けされたり席順が決められたりすることを悔しがって泣いたりとネガティブな反応を見せられるお子様も向いています。逆にそのような状況でも何も感じない・悔しくもない・人の人生と自分の人生は比べないというようなマイペースなお子様は個別指導が向いているでしょう。
個別指導に向いている子
上にも述べましたが、感情的にマイペースなお子さんは個別指導が向いています。ここでいうマイペースとは物事の動作や生活習慣の遅さではなく、あくまで感情面でマイペースであるということです。物事の動作や生活習慣の遅さがマイペースなお子さんは個別指導にするともっと遅くなり傾向があります。そのような場合は集団塾で周りに合わせて行動させた方が良いことがあります。
あなたは集団・個別どっちのタイプ?チェックしてみよう!
以下のフローチャートは目安です。8割くらいの生徒の傾向に沿って作成しています。集団が良いか個別が良いかを迷っている方は参考にしてください。
まとめ
塾選びはとても難しいものです。大手にするのか、個人塾にするのかで建物や立地のハード面も異なります。最近ではタブレットを使いAI先生に教えてもらう塾も増えています。果たして成果は出るものなのでしょうか。・・・これも答えは「子供による」としか言えません。すべての生徒に当てはまる指導法というものはないのです。
ただし、塾にいる「ひと」とのめぐりあわせは本当に重要です。意識の高い子たちがたくさんいるとか、恩師と出会えたとか、そういったソフトの部分にぜひ目を向けてほしいなと思います。