2022年度~2025年度入試の平均点を比較してみました
国 | 数 | 社 | 理 | 英 | 合計 | |
2022 | 70.3 | 48.1 | 53.5 | 55.3 | 56.1 | 280.3 |
2023 | 54.3 | 47.7 | 41.5 | 35.6 | 51.1 | 228.6 |
2024 | 46.3 | 49.0 | 38.3 | 38.6 | 41.1 | 212.9 |
2025 | 56.9 | 48.8 | 49.6 | 40.9 | 48.6 | 244.8 |
数学はほぼ横ばい、難易度も大きくかわっていませんね。2024年度入試で難化して非難続出した社会は2025年度入試でもとに戻っています。英語は年々難化していっていますね。とはいえ、2025年度入試は特に癖のないおだやかな入試になったと言えるでしょう。
科目別の入試傾向と対策
国語の入試傾向

2025年度入試は昨年度よりは比較的解きやすかった印象です。しかしながら、各大問の最後の記述問題が解きにくく、普段から特別なトレーニングを積むことが必要です。中間点の設定があるため、キーワードや要所をおさえてきちんと書く練習をしておくことで、中間点でしっかり稼ぐことのできる力を養成する必要があります。
数学の入試傾向

数学的な見方や考え方を活用して思考して解く問題が出題されています。2025年度に限った話ではなく、ここ数年毎年入試の場で思考させて解く問題が出題されるため、上位校受験をする場合には思考力系の問題に多く取り組み自信をつけていく必要があります。数学的な表現や論理的に説明する力を見る問題の出題形式が続くと示唆されています。しかしながら基礎が身についていればそれほど難解な問題は出題されておらず、落ち着いて良く考えて解くことで高得点を取得することができます。逆に、高得点を狙わない場合は基本問題もバランス良く出題されているため、計算問題を解く練習、大問の(1)だけを拾う練習などを行い、基礎を固めることによって平均点に届くように努めていきましょう。
社会の入試傾向

資料を利用して解く問題が例年のように多く出題されました。完全解答もあるため、正しい情報と資料をつなぎ合わせて答えられるようにトレーニングをしていく必要があります。資料から考えて説明するような問題も出題されているので、覚えるだけではなくその前後の時代背景と結びつけながら思考して解く必要があります。教科書や資料集の地図や写真をよく見ておくことも心掛けながら勉強していきましょう。公民分野は点数が取れやすいので、歴史が苦手な人は公民をしっかりおさえていきましょう。
理科の入試傾向

問題の意図がわかりにくく答えにくい問題が数問見受けられました。よく知っていることを回りくどく質問形式にしているような問題があるため、わかっているのに答えられなかったという生徒が多くいたと思います。計算問題も公式にあてはめるだけというよりは良く考えて式を立てる必要がある問題が出題されました。例年よりも小問集合の正答率が低かったので、教科書の太字はもちろんのこと、太字ではない重要語句まできちんと覚えきる必要があります。計算問題に不安のある生徒は重要語句・実験の手順・実験の注意点をよく理解し、記述問題にも取り組める力をつけていきましょう。
英語の入試傾向

リスニングも例年とほぼ難易度に変化なくすすみました。英作文の問題が必ず出題されます。ここが一番得点が低くなりやすいところです。スペルミスや文法ミスがないように日頃からトレーニングをつんでいきましょう。長文読解にかんしては例年と変わらずすすみました。他の科目とくらべて比較的難易度に差が出ない科目なので、自分の苦手な部分を強化しながら勉強していきましょう。
まとめ
2022年度入試以降、500点満点になって4回目の入試が終了しました。300点満点時代よりも基礎力の問われる問題も増えた一方、思考力を問う問題も多く含まれるようになり、上位の高校になればなるほどこの思考力を問う問題がとけるかどうかが合否のカギをにぎっているということになります。
高校入試についての基礎知識は「公立高校入試の仕組み①」「公立高校入試の仕組み②」を読んでみてくださいね!